レミリアと学ぶPC性能講座(後編の前編)



「私をよく知ると好きになって眠れくなる!レミ学後編よ!」

どうも、こんばんは。あーーーレミリアの事好きすぎて眠れないわーーー^^<<眠れないから今夜一緒に遊びましょう


「わっーーー!!こっちくるなーー!!」


何で誘っているとしか思えないセリフ言っては泣いているんでしょうかねぇ・・・。レミリアはマゾなんですか?

「普通、好きな人は大切にしてあげるんじゃないの?」

人によって愛情表現は違います(キリッ
さて、前回はPCの性能を大きく左右する「CPU」と「メモリ」と「グラフィックカード」の三つの説明を行いましたね。

「次は何を解説するのかしら?」

次は

・HDD
・電源
・マザーボード
・USBポート
・ファン

の五つを解説します。どれもPCの性能に直結する事はありませんが細かい所で影響を与えます。特にHDDとUSBとファンは割とシャレにならない時もあるので覚えておいて損はないでしょう。
上から順番に解説していきます。



・HDD


「いくらなんでもHDD知らない人はいないわよ。」

うーん、どうなんでしょうね。

「いないいない、絶対いないわ。ハードドライブディスクを知らない人なんて絶対いない。」


・・・・・・。あの、ハードディスクドライブの間違いですよ。


「あ、あんたの聞き間違いよ!!」


そういう事にしておいてあげます(震え声
HDDはハード・ディスク・ドライブの略称でPCのデータを保存する場所になります。マイコンピューターから見れるコイツです。





HDDの容量が少ないとデータを保存してもすぐに一杯になってしまいます。
更にキャッシュや仮想メモリ何かの保存も出来なくなるのでPCの動作が目に見えて落ちます。
動画を保存したりたくさんのゲームを入れる予定があるならば最低でも500GB、できれば1TBあれば安心でしょう。
逆にゲームしない、動画の保存とか全然しないってのであれば500GBで十分です。最近はタイの洪水の被害も落ち着いてようやくHDDも安くなってきました。


「価格高騰した時は参ったね。単純に価格が二倍になっちゃったし。」

あれは参りましたね。
ちなみにですが、HDDの中身は円盤になっていて、それを回転させてデータを読み取っています。
なので回転数が低いHDDは単純に読み取り時間もかかるのでPCの動作が低下します。ですが、最近のHDDはどれも早いので気にする必要はないと思います。

問題なのはどこ製のHDDを選ぶかです。


「どこ製?どういう事?」

HDDを生産している主要メーカーは三社あります。


・Western Digital(ウェスタンデジタル
・Seagate(シーゲイト、通称海門
・東芝


昔は日立もHDDを生産していたのですがウェスタンデジタルに買収され、その技術は現在ウェスタンデジタルが使用しています。


「・・・あのさー、こういうのが本当にマニアックな話で無視しても良い所なんじゃないの?」


本当は無視したいのですが・・・ここは冗談抜きで寿命に直結する場合はあるので話しておきたいんです。


どのメーカーもメンドクサイ機能取り付けて勝手に故障率上げているので、知らずに使ってすぐ壊れた・・・なんて事を起こさせたくないので。
一社ずつ主な特徴と主要なトラブルを解説していきます。


・Western Digital(ウェスタンデジタル

ウェスタンデジタルは海外のメーカーで『HDD選ぶならウェスタンデジタル!』と言われるぐらい定番の会社です。
最近ではエコでクリーンなHDDを売りに売り上げを伸ばしているそうです。(GreenシリーズのHDDがそうです
特にGreenシリーズの最もの売りは「8秒間何も読み書きされなかったら自動的にシークを戻しHDDを休ませるっという機能を搭載しています。


「あら、本当にエコね。良い製品じゃないの?」


まぁ、ここまでは。
ここからは主なトラブルです。

『低速病』

ウェスタンデジタルの人気を一気に落とした重大なバグです。
突如HDDの読み込みが落ちて、PCが劇的に遅くなる・・・っというかまともに動かなくなる極悪のバグです。
正確に言うならバグではなく不良品なのですが・・・・困ったことに原因不明でウェスタンデジタル製のHDDなら全て発症の可能性があると言われており
一時期はウェスタンデジタルのHDD買うやつは馬鹿って言われていた程です。現在は低速病の話は全然聞かなくなったので
やはり製品製造方法に何か問題があったのでは・・・っと思っていますが、一応知っておいた方が良い事項です。最近でもまだ低速病って起きているのか不明。


『シーク故障・HDD遅延』

これはGreenシリーズで言われている事なのですが、GreenシリーズのHDDは8秒間何も読み書きがないと自動的にシークを退避させ、いわゆるHDDだけスリープモードに入ります。
まぁ、それはそれでエコで良いのですが8秒という感覚はあまりにも短すぎて何度もHDDのシークを休ませては再び動かし、また休ませては動かす・・っというシークを酷使してしまいます。

「ちょっとまって!!そもそもHDDのシークって何!?」


あ・・・・。すいません。HDDのシークってのはこいつの事です。



画像はHDDの中身で赤枠で囲っている鉄の棒みたいなのがシークです。これをクイクイHDD円盤の上に動かしてデータを読み書きしています。
実はHDDが最も故障しやすい部分はこのシーク部分で、細いので金属疲労を起こしやすく、ある時ヘナッと歪んで逝って電源がその後二度とPCは立ち上がらなかった・・・
ってのはよくある話です。
このGreenシリーズでは小まめにシークをもとの位置に戻して眠らせるので短い時間で何度もシークを使わせ金属疲労を早めるので寿命低下に直結しています。
しかも、シークを元の場所に戻し一旦スリープさせると再びスリープから立ち上げるのに割と時間かかるためブラウジングやファイルを開くのもちょっと遅いっていう困った事象まで生み出します。
一応、普通に使っている分には全く気にならない・・・のですが精神衛生上、あまりよろしくないっていう事も多いので気になる方はウェスタンデジタル製のは買わない方が良いかもしれません。
ただウェスタンデジタルは安いしHDDそのものの性能は高いし、しかも最近は日立製の技術をきちんと扱いこなせるようになっているので徐々にそれらの問題は解決されていっています。
これを選択するかどうかは、最終的にはお任せ致します。そこまで問題にはならないと思います。



「なんか、あんたの言い方本当に精神衛生的に良くないね。」


すいません、私もHDD選択するときは相当悩みましたので。
次のメーカーの解説に移ります。


・Seagate(シーゲイト

ウェスタンデジタルを大手メーカーと言うのであればシーゲイトは大手の中の大手です。



「じゃあ、安心ね!!」


っという訳にもいかないんですよ、これまた・・。



「またなんだ・・・。」


ウェスタンデジタルは過去にもとんでもない致命的問題を起こしており、現在も信頼は失墜中。
今となってはだいぶ昔の話になりましたが2009年に不良セクタの問題で二度とPCが起動できなくなる致命的な問題を引き起こしたことがあります。
それを修正するファームアップを配信したら被害が更に拡大したっていうとんでもない事態を招き、しかも公式フォーラムではずっと沈黙を続けていて長い間何一つ釈明しなかったって事で大騒ぎした・・・っていう経緯があります。
で、新たなファームアップ配信してもまた故障するのでは?っと全員疑ってしまい、ファームアップする人たちのことを人柱こと、爆発処理班と呼ばれたり・・・。
現在もシーゲイトのHDDは割と故障率が高い・・・っていう根拠がない(データがない)話が結構出回っていますが、自作をする人たちの間では「シーゲイトはやめておけ」ってのはよく言われています。
こちらは 「シーゲイト トラブル」 で検索すると山のように出てきます。



「じゃー、東芝の解説!」


・東芝


「東芝なら安心よね!」


何も言えません。


「え?なにそれ?どういう事?」


言葉の通りです。
東芝のHDD使っている人少ないのか、壊れやすいだとかとても良い!だとか壊れにくいだとか全く話を聞きません。
なので現在私が人柱で東芝のHDDを使って調査しているぐらいです。

「ちょっと!!東芝もダメ!ウェスタンゲートもだめ!シーゲイトもだめってならどこ使えばいいの!?」



<丶`∀´>「サムスンのHDD買えば安心ニダー。」

やめてください、あなたの会社のHDDがウェスタンゲートよりもシーゲイトよりも遥かに故障率高いんです。

とりあえずHDDに関しては買うとするなら・・・ここまで言ってあれですが上記三つのHDDであれば特に問題はないと思われます。
精神衛生的に本当に安心したいっというのであれば東芝をお勧めしておきます。なにかと日本メーカーなのでやっぱり質は良い・・・・と思いたい
弱点言うとするなら他二社と比べて高い事と何故か使用者の意見が少なすぎる事

恐らく、ブルーレイレコーダーとかの内臓HDDに東芝製がよく使われているのだと思われますが・・・うーん、それらがよく壊れやすいって感じるならやっぱり東芝のHDDも壊れやすいのかなぁ。
でもPCとは根本的に作りが違うし・・・・。まぁ、私の中では何の評判もないって事は問題ないって思っています。
とりあえず東芝のHDD買ってみてはどうですか?国産なので景気の手助けだと思って。


「大事なこと忘れてたけど、一般的なお店で既に組み立てて出来上がっているPCのHDDって選べるの?」


すいません、選べません。大体どれも同じHDDです。
やたらと安いPCはPCケース分解してHDD調べたら中国、韓国製だった・・・ってのはよくあります。

安いのは良いんですけどなかなか三年まで持ってくれないのはリスクあるんですよねぇ・・・。


「じゃぁ、さっきの説明は一体なんだったのよ!!!!」

まぁまぁ・・・。ちゃんと後で良いBTOショップ教えてあげますから。


「BTO?なにそれ?お金?」


いい加減お金から離れてください。
BTOはこちらからパーツをお店に指定して組み立ててもらい、動作チェックまで済ませたら自宅まで出荷してくれるお店のことです。
向こうがパーツを決めて販売しているのではなく、こちらから使用するパーツを全て決められるのである意味ではオリジナルPCが作れます。
そういう場合はちゃんとHDDも選べますので今回で得た知識が役に立つと思います。

「ふーん、なるほどね。まぁ、HDDも色々あるのね」


ちなみにですが、最近はSSDと呼ばれている物もだいぶ出てきました。
HDDは円盤をくるくる回してシークで読み取るので発熱量も高く音も物によってはうるさく、最も故障しやすいパーツですが
一方SSDはUSBメモリと同じ記憶媒体なので、発熱量も低く、音は絶対にしないし、なんと言っても故障しにくいっていう夢のような記憶媒体です。
問題はHDDと比べて5倍くらい高い事です。それと作りの関係上、どうしても読み書き出来る回数に上限があるので頻繁に使っていると割とすぐ読み書きできなくなってしまうっていう欠点を抱えています。




「何年ぐらい使えば読み書きできなくなるの?」


どっかの調査では5年ぐらいっと。

「五年!!短っ!」


いや、多分長いと思いますよ。


「だって5年よ!!100年は持ってくれないと!」


あの、私たちは人間なので吸血鬼目線で見ないで下さい。
とりあえず、平たく言ってしまえば読み書きできる回数に上限があるって事なんですがHDDみたいに円盤くるくる回してシークで読み取る・・・みたいな事はしないので
シークの金属疲労みたいな事はまず絶対に起きらないため中々故障しにくいです・・・ってか、HDDと比べてとにかく故障しないし安全。
地震が来てPC倒れてしまい、そのままHDDに衝撃いってシークがガリッ!と削れて逝っちまった・・・なんて事もとりあえずありません。
総評言うと安全性を重視するならSSD・・・なんですが、HDDと比べて容量がまだまだ少ないのとやっぱり高いのでまだHDD安定ですかね・・・。
この辺りは趣味と予算と知識勝負になりますね。とりあえずHDDで問題ないと思います。
あ、ちなみに容量はゲームしたり動画を保存したりするなら最低でも1TBは欲しい所です。ものっそい動画保存するなら2TBぐらい。
今の自分のHDDの残り容量を見比べながらお考えください。



・電源




「電源!!これほどわかりやすいパーツはないわね。」

へぇ、レミリアさんでも電源のパーツは分るんですね。



「分るに決まっているじゃない!あれでしょ?パソコンの電源つけるボタンのパーツでしょ!そここだわるなんて小さいわね。」


極刑不回避につきCHHへ行ってらっしゃいませ。


「ワァァアアッーーー!!それだけは許して!!!」


ちょっと~、CHH可哀想じゃないかよぉ~。
・・・電源のパーツは決して電源ボタンの事ではなく、こちらです。






電源は基本的にPCの処理性能に何か影響を与えることはしません。
また、寿命も殆ど影響は与えないのですが・・・・。選び方間違えると即PC全パーツが故障します。


「え、なにそれ、こわい。」



基本的に自らPCを組み立てるのでないのであればお店側は絶対に気を付けているので気にしなくても良いのですが、
この電源ユニットの役割はPCの各パーツ(マザーボードやCPUにグラボなど)に電力を供給するのが仕事です。
各パーツに十分な電力が供給されていればいいのですが、万が一供給量が足りない場合は異常動作によりパーツが高確率で故障します。




「ちゃんとパーツの消費電力を足し算で計算して余裕を持って電源ユニットを選ばないといけない・・ってことなんだね。」


その通り。優秀な回答を出したレミリアさんにはジェスターバッジをもう一個差し上げましょう。後もう一個でジェスターと握手できます。
供給量を誤ると故障するほか、もう一点よく考えて電源を選択しないといけない点があります。
それは電源そのものの質です。
昔、動物電源っていういかにも怪しい電源装置があったのですが、予想通り質の悪い電源ユニットだったらしく、動物電源を使用しているPCは高確率で半年以内に壊れたそうです。
そもそも、電源ユニットの役割というのはコンセントから流れてくる電気を整流してPCのパーツに与えても問題ないようにするのが電源ユニットの本当のお仕事です。
コンセントから流れている電源をそのままPCの各パーツに流れて行ってしまった場合、過剰な電源量が流れてしまい故障してしまうのでそれを分散させて正しい電源を供給させているのが電源ユニットです。
その電源ユニットの質が悪いと整流が上手く行っておらず、結果ぼかん・・・動物電源がそうだったってことです。
なので電源ユニットを選ぶ場合は慎重に選択する必要があります。はっきしいってどのパーツよりも寿命に直結するパーツではあるのでよく考えて選択してください。


「でもさ、どうやって信頼できる電源パーツ探せばいいの?」

大体はその電源パーツの製品番号でぐぐれば価格.comとかで口コミ評判出てくるのでそこを見ていればいいと思います。
何かやたらと不評だったら避けておいた方が無難です。彼らは正直なので良い物には良いと言いますし、駄目な者はとことんけなしますので、見てすぐわかると思います。
ちなみに電源には80+って表記されている電源等々があるのですが・・・これは性能も寿命も何一つ影響を与えないのでここでは割愛します。
以上、電源ユニットの解説。どぅーゆぅーあんだすたん?


「アンダスタンッ♪アンダスタンッ♪」

やだ・・・このレミリア・・・オタク・・・。




・マザーボード



「はい、はーい!知ってるわよ!マザーボード!」

ほぉ、では説明してみてください。


「あれでしょ!?エンディングまで泣くんじゃない・・っていうやつ!」


それは任天堂のMOTHERです。
どせいさん投げつけるぞこら。


「ぽえーん!」



各PCパーツがビルや建物だとすると、マザーボードは地面です。地面がなければビルや建物は建ちませんよね?


「空中に浮かぶビルだってあるかもしれないわよ。」




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    \_,,ノ        |、_ノ





「うざっ!!」



マザーボードそのものがPCの処理性能等に何かしら影響を与えることは殆どありません。
ただし、マザーボードはPCパーツの土台となるパーツですので選択誤るとやはり色々困ったことになります。
特にチップセットとソケットの形状は前述したCPUと深く影響を与えるので、CPU決めてからマザーボードを選ぶのか、マザーボード決めてからCPU選ぶのか考える必要あります(普通は前者ですが
・・・で、これに関してはマニアックな話になるので割愛いたします。
ここで押さえておきたいのはマザーボードの種類によっては節電効果のあるEPU-6Engine積まれている物があったり、マザーボードに何かしら特殊な機能が搭載されているものもあったりもするってことです。
ただやはり、ここで話すにはどれもマニアックな話なので気にしなくていいです。
しかし自作するとなるとマザーボードはやはり重要なパーツになるので、もし知りたい方がいらっしゃいましたらメッセージ送信なりで一言声をかけてください。
説明は勿論、用途に合わせて適切なパーツ選びもお手伝い致します。


「こいつの事奴隷に使っていいわよ。私が許可する!」


では、私はレミリアを奴隷に・・・^q^


「だから何でそうなるのよ!!」



ムシムシ。



えーと、次はUSBポートですね。
しかしだいぶ長く記事を書いたのでここらで一旦区切り。次回でUSBポート、ファン、そしてお店選びについて紹介して終わりにしましょう。

「レミ学もだいぶ長くなってきたわね。」


全く持って・・・。熱弁しすぎました。
それではまたの次回まで御機嫌よう~。


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